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エントリーNO.20
名前:@_._miiisha_._ さん
エピソード:… ☀︎ … ☀︎ … ☀︎ … ☀︎ … ☀︎ … .
生後間もない私の娘をあやす母の写真。
私にとっては胸が熱くなる1枚です
なぜなら私はそこに赤ちゃんだった私をあやす、若かりし母の姿を 重ねたから。
… ☀︎ … ☀︎ …☀︎ … ☀︎ … ☀︎ …
幼少期の記憶と言えば
イライラしながら台所に立つ母の背中とか
父にぶたれ暗い部屋の隅でしくしく声を殺して泣く 母の姿とか
弟を背負った母に手を引かれ家出した夜道の街灯とか
楽しかった出来事もあったはずなのに
そんな暗い記憶ばかりが 鮮明に残っていて。
お酒と女にルーズな父でした。
4、5歳ごろの私が離婚という意味
を きちんと理解していたかはわからないけれど 母はどうして父と別れずにいるんだろう? .
と不思議に思っていました。
そうして、ひとつの答えにたどり着きます。
「そうか、私のせいだ 私がいるから母は父と別れられないんだ」
その時から母を救うことが私の人生の命題になります。
「早く大人になって、立派になって、母に楽させねば」と。
… ☀︎ … ☀︎ … ☀︎ … ☀︎ … ☀︎ …
その命題のおかげで人生苦難はありつつも、 ご縁あって今の主人と出会い、 そして私も念願の母となりました。
初めての子育てはわからないことばかり。
泣き止まない娘をどう扱ったらいいのか 途方に暮れていたら
実家から手伝いに来てくれていた母が 慣れた手つきで抱っこを代わってくれました。
薄暗い部屋で身をかがめ、 ちっちゃな赤ちゃんの柔らかな体に時々 顔をうずめながら、
まるで何かを思い出すかのように、
まるで何かを祈っているかのように、 . 娘をあやしていました。
泣けました。
なぜなら、私が見たのは .
孫を抱くおばあちゃんではなく 私を抱く母の姿だったから。
赤ちゃんだった私を抱く、若かりし母の姿を 重ねて見ていたのです。
そうして実感しました。
ああ、私は確かに愛されていたんだなあと。
愛されてなかったとは ぜんぜん思っていなかったけど
でも、おかあさん幸せだったのかなって、もしうちらがいなければ もっと幸せな人生を歩んでいたんじゃないかなって、
思わずにはいられなくて
申し訳なかったんです、ずっと。
だけど、娘をあやす母の姿を見て 少し安心したんだよね。
おかあさん、幸せを感じてくれていたのかなあって。
そうしてもうひとつ、わかったのは
離婚しなかったのは母の意志だったということ。 私が背負うべきことじゃないんだと
長年の呪縛から解かれた気がしたのです
母は偉大だなと思います。
この写真を、この光景を思い出すたび 私は胸が熱くなるし
まだまだひよっこの私だけど 子どもたちを全力で愛し
母のような偉大な母になりたいと . 思えるのでした。
だから、私にとっては大切な1枚なのです。
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ちなみに . . 母の失踪や、熟年別居などを経て、 両親は今もひとつ屋根の下で暮しています。
父は相変わらずの変人ですが笑。
2人で買い物に出たり、 日帰り温泉に行ったりもしているらしく、
夫婦ってわからないなあと思っています笑。
… ☀︎ … ☀︎ … ☀︎ … ☀︎ … ☀︎ … . ピンボケしてるし暗いし、 写真としてはイマイチなんだろうけど
私にとっては絆を感じる写真には違いなくて。
こんな写真出して‼︎
なんて、母に怒られそうですが笑。